工場の祭典

先日、新潟県三条市と燕市の工場を見学できるというイベント
「工場の祭典」に行ってきました!(日帰りで…)

やはり新潟は遠かった…
でも、遠路はるばる行ったかいがありましたよ。
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パンフレットも気合いが入っており、業界人ならわかる6色刷!
金かかってますね〜!ここからも本気度がうかがえます(笑)

 

まず、向かったのは三条市にあるタダフサさん。
こちらはもともと鎌や小刀などから漁業用刃物を経て、
現在では家庭用刃物、本職用刃物、蕎麦切り庖丁などを製造している会社です。

このイベント参加したのも実行委員長であるタダフサの
社長さんに誘って頂いたのがきっかけです。

ただ、ここは見学が作業工程上時間制だったため、
庖丁を研磨するところと、柄を付ける行程しか見れませんでした…。
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タダフサさんの庖丁はうちのお店にも取り扱っております。
非常に美しく、使いやすい庖丁なので、
興味のある方はぜひ、現物を見に来てください。

いずれ商品の詳細もこちらのホームページでアップしたいと思っています。

 

そして次に向かったのは、お箸づくりのマルナオさん。

こちらは元々大工道具の墨壷や仏壇彫刻をしていた会社で、
現在では黒檀などの硬木を使った箸、カトラリー、万年筆などを製作しています。
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こちらの会社も職人さんの目と手で1本1本磨きをかけられ、
製品となっていく物でした。

 

そして次が、かなり細い道を通り、
やっとのおもいでたどり着いた進光鋏製作所。

製作所といっても、民家のような間口で
ひとりの職人さんが全ての行程をこなすところで、
そんな職人さんは全国でも5人に満たないらしく、
三条市では唯一の職人さんらしい。

この方の作り出す鋏はとても切れ味が良さそうで、
裁縫などをしないボクも1つ欲しいと思わせるものでした!
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残念ながら、ここもタイミングが悪く
実際に作業しているところは見れなかったので
写真は現物の鋏と作業場です。

 

最後は三条市から燕市に移り、
鎚起銅器の老舗、玉川堂にいきました。
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ここは1816年創業で、今までに300人以上の鎚起職人を輩出。

1枚の銅板から職人の手でひとつずつ打ち出される銅器は、
使うほどに手に馴染み、味わいのある光沢を帯びます。
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丁寧な工場案内をしてもらったあと、
登録有形文化財でもある建物の中庭を眺めながら、
銅器で入れたお茶を飲むのは、なんとも心安らぐひとときでした。

今回見学させて頂いた工場は働いている方が
みなさん生き生きしていたように感じました。

道具を扱うお店として、作られた歴史や手法などを
現場で見ながらお話を聞けたのはとても良い経験でした!

かなり素敵なイベントだったので来年も開催されたおりには、
テリフリのお客さんで興味のある方を連れて見学ツアーしたいな〜